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男の介護「家事にも苦労」、孤立傾向も 立命大など調査(引用記事:朝日新聞【2007/01/19】)

 家族を介護している男性は孤立しがちで、介護に加え家事にも苦労している――。そんな実態が、立命館大学などの調査で浮かび上がった。在宅での家族介護の担い手は今や4人に1人が男性。一方で、全国で男性介護者が親や妻を殺害したり、心中を図ったりする事件が相次いでおり、追いつめられる男性の支援策を考える手がかりになりそうだ。

 立命館大学男性介護研究会(代表・津止正敏教授)と日本生協連医療部会が、男性介護者500人に調査用紙を配り、17都府県に住む30~90代の295人から回答を得た。70代が92人と最も多く、次いで60代が82人、80代が50人。平均年齢は69.3歳だった。介護を受けているのは、妻が172人、親が109人、子ども7人。「2人暮らし」は約6割の172人で、1人で介護を担っている人が多い。

 家事で困っていることを聞いたところ、「炊事」が最も多く、4割以上の128人。次いで「裁縫」(118人)、「掃除」(70人)「家の管理」(61人)「買い物」(55人)となっている。炊事の悩みは、介護に困っていることとして多かった「入浴介助」(99人)、「排泄(はいせつ)介助」(96人)を上回っていた。また、「家事に困っていない」は60人で、「介護に困っていない」の70人より少なかった。

 近所との関係を聞いたところ、介護をする以前から付き合いは少なく、「あいさつ程度」(96人)「ほとんどない」(24人)を合わせると全体の4割。介護後「付き合いがなくなった」も22人いた。

 また、介護をしていると近所の人が知っているかどうかについては、約1割の36人が「知らないと思う」と答えた。

 津止教授は「男性介護者の苦悩は、これまで仕事一筋で家事や近所付き合いをしてこなかったことが大きい。介護保険の家事援助は、同居の介護者が病気にでもならないと原則使えず、家事に苦労している男性は多い。支援のあり方を考える必要がある」と話している。


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