その名前は以前よりどこかで目にしたことがあったが、それが歌手であったということを初めて知った。
なんか、この人のまとっている雰囲気が気になって、ネットで調べてみたら、この人は性同一性障害であるとのこと。別にそれを知りたかったわけじゃないのだけどね。
魅せられたよ。
この人は槇原敬之が好きだという。
彼の歌の優しさが好きだと。
彼は傷ついてきた人であり、痛みを知っている人だと。
槇原敬之。僕もこの人は少し気になっていた。
この人の歌では「君」と「僕」が登場する。
それらは僕が使う一人称と二人称なんだよね。
ただそれだけのことなんだけど、僕はそれらの持つ響き、距離感、優しさが好きなんだ。
対等な感じ、同志というような。
そう言えば、森田童子もそうだったね。
「君」と「僕」の世界。
僕は好きだ。
けれども、「君」と呼ばれるのを嫌う人、世の中にはたくさんいるんだよね。
「上から見下ろされている気がする」「気取っている」などと言ってね。
そんなつまらない理由で、僕の元を去っていった人もいたな。
それでも、僕は好きだ。
「君」と「僕」の世界。
共に歌おう。友達の詩。
嗚呼、日々是相田翔子なり。
年齢的には、僕が塾で教えていた子の中に、この人がいてもおかしくなかったんだね。
あの年、あの子達と同じ歳の時、この人は友達の詩を生み出したんだ。
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